スタッフ紹介

フリースクールを始めようと思ったのは・・・

～教員時代の経験から～

　今までに不登校の生徒さんをたくさん見てきました。
 学校に足が向かなくなった理由は、本人でも分からないことが多いです。

　私が直接関わった2つの事例を紹介します。

○小学校6年生の女の子は、1学期の途中から学校に来られなくなり、2学期には保健室登校となりました。
 教室に行けない日は続きましたが、ある時から私の担当している音楽だけ参加出来るようになりました。
 合唱の授業では、パート練習を自分たちの力でできるようにするために、各パートでリーダーを決めることにしました。
 彼女はソプラノパートのリーダーとなり、次の時間には、自分の楽譜にびっしり注意点を書き込んで音楽室にやってきました。
 パート練習では、中心となり、みんなに声をかける彼女の姿がありました。

○小学校4年生を担任していた時、授業でも休み時間でもみんなを引っ張っていくような リーダー的な存在の女の子がいました。
 私が違う学校の勤務になってしばらくして、5年生になった彼女と、その妹さんの2人が学校に行っていないということを親御さんから聞きました。
 音楽が好きだったこともあり、私の指導している児童合唱団に2人とも入団することになりました。
 学校には行けませんでしたが、週1回の合唱の練習には欠かさず参加し、とても楽しそうでした。

年々増え続ける不登校の子たちのことを思うとき、この2人のことがよみがえります。

音楽で助けられる子もいるんだ！

これが、自宅でフリースクールを開こうと思ったきっかけになっています。